NHK・BSプレミアムで毎週火曜日午後9時から放送の「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」が面白い。今週は『007ジェームズ・ボンド誕生の真実』。第1作「007は殺しの番号」は、1962年イギリス映画で、ユナイト配給だが、72年のリバイバルでオリジナルの「007 ドクター・ノオ」に改題した。番組は、①初代ジェームズ・ボンドは原作のイメージではなかった? ②あの有名なテーマ曲に… ③「姿なきボンドガールがいた」をテーマにひも解いていた。
さて、気になったのは②だ。最新作が公開されるたび「ジェームズ・ボンドのテーマ」作曲として、第1作を担当したモンティ・ノーマンが毎回クレジット。あれ? 音楽はジョン・バリーではないのと思っていた。ノーマンは現在89歳で壮健、バリーは先年死去しているが、裁判の結果、英国高等法院は「テーマ曲の作曲はノーマン」と判断している。番組では、ノーマン自筆の楽譜を紹介していたが、出だし数十秒の短い曲だった。一方、バリーは「2作目の依頼が誰にあったか?」と訴え、2作目以降ほとんどバリーが音楽担当として腕を振るった事も紹介した。興味ある方は29日(月)午後6時からの再放送を。
007テーマ音楽の謎
