コラム|1971年11月20日

永田大映最後の日。昭和46年(1971)11日20日は、大映(現KADOKAWA)の最後の封切映画「蜘蛛の湯女」(京都撮影所作品。監督太田昭和、主演川崎あかね)と「悪名尼」(東京撮影所作品。監督田中重雄、主演八並映子)が公開された日。どこの劇場で見られたのか、記憶にないほど封切館数は減っていた。「蜘蛛の湯女」はKADOKAWAオフィシャルサイトによると、『永田大映、掉尾を飾る作品!』とある。「悪名尼」は『ギンギンギラギラの尼さん番長!何を狙うかしでかすか…』という宣伝惹句が載っている。前月の10月当時の大映は、永田雅一社長が入院し、役員会で今後の製作中止を決定する。両撮影所は2作品を撮影中。封切り後は洋画ポルノ映画でつなぎ、正月番組は勝プロ「座頭市御用旅」「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」を出す予定だった、と毎日新聞16日付夕刊に連載中の「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」で勝田友巳編集委員は書いている。
勝プロ「座頭市」「子連れ狼」シリーズは、翌72年1月15日に東宝系で公開され大ヒットを記録。東宝との提携のきっかけとなった。数年間は勝プロが東宝の中心番組をまかされることになる。