師走のあわただしい中、ビッグニュースが飛び込んできた――。噂されていたアメリカの娯楽産業大手のウォルト・ディズニー・カンパニーが14日(現地時間)、同大手の21世紀FOXを買収。20世紀FOX映画含むテレビ番組制作、ケーブルテレビや同社が持つ動画配信サービスHulu(フールー)の株式も過半数を取得することになる。FOXの負債を含めた買収総額は、約661億ドル(7兆4千億円)になる。FOXは「アバター」「Xメン」など人気コンテンツを多数保有する老舗映画スタジオ。ディズニーの買収完了は1年から1年半後になる見込み。同じく大手のタイム・ワーナーも通信大手AT&Tが買収との情報も飛び交い、映画産業再編の動きが活発になってきている。わが国でも影響は避けられない見通し。
過去には、わが国のバブル経済真っただ中の1989年、ソニーがコロンビア映画を、松下電器産業(現パナソニック)がユニバーサル・スタジオを買収。「アメリカの文化を買った」と話題になった。
米ディズニーがFOX買収
