コラム|女優推しの映画祭

第30回東京国際映画祭(TIFF)が11月3日(祝)、10日間の日程を閉幕した。久松猛朗フェスティバル・ディレクター就任1年目の本年は、若い女優たちが前面に出て、華やかなお祭りになった。
まず、本年の日本映画を代表する作品を紹介する『Japan Now』部門では、“銀幕のミューズたち”と題して安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいを特集、映画祭アンバサダーを務めた橋本環奈ともどもオープニングのレッドカーペットとセレモニーを華やかに盛り上げた。メイン企画コンペ部門の日本代表は「最低。」「勝手にふるえてろ」とジャンルこそ違うものの等身大の若い女性が主人公のドラマ作品が選ばれた。また昨年までのARIGATO賞に替わり、若手俳優を顕彰する『東京ジェムストーン賞』が新設されたが、受賞者は松岡茉優、石橋静河、アデリーヌ・デルミー、ダフネ・ローと内外の女優4人が選出された。
コンペ部門最優秀女優賞は仏映画「マリリンヌ」のアデリーヌ・デルミーに贈られたが、本作は若い女優の成長物語。なかなか期待に応えられない女優がやがて大輪の花を咲かす。TIFFもそうなると願ってやまない。