コラム|ゴジラシネマ・コンサート

第30回東京国際映画祭特別企画「ゴジラ シネマ・コンサート」(主催ユニジャパン=同映画祭実行委員会)が10月31日、東京国際フォーラム ホールCで開かれた。1954年(昭和29年)に作られた「ゴジラ」(第1作)を4Kデジタルリマスター版で上映。音楽を和田薫指揮の東京フィルハーモニー交響楽団とChor Juneの女性コーラスによる生演奏で聴かせる好企画だった。第1作と2作目以降のシリーズはあきらかにテーマが違う。ゴジラは核が生んだ水爆大怪獣。反戦反核をテーマに人類の過ちは我々の手で葬らなければいけない第1作。最終兵器オキシジェンデストロイヤーでゴジラを倒す。製作田中友幸、監督本多猪四郎、特技監督円谷英二、音楽伊福部昭の4人は後世に残る国宝級映画を作った。伊福部氏の最後の愛弟子和田氏渾身のタクトは、ラストシーンを飾る「平和の祈り」で会場を感動の渦と化した。アンコールは「怪獣大戦争マーチ」などを演奏し、ファンを沸かせた。演奏前には富山省吾プロデューサー(現日本アカデミー賞協会事務局長)らが当時の秘話を紹介した。
会場には松岡功東宝名誉会長も顔を見せていた。