ワイズ出版30周年記念目録

映画関係書籍専門の出版社『ワイズ出版』(岡田博社長。東京都新宿区)はさきごろ、「ワイズ出版30周年記念目録」(1000円+税)を発行した。これまで出版した「映画本」は、403点。第一号は、1990年の「前売券シネマグラフィティ」で、映画評論家の淀川長治さんがエッセイを寄せている。ワイズ出版の名前を一躍有名にしたのは第二号の「石井輝男映画魂」。同社は石井監督との絆を深め、映画製作まで手を広げ現在に至っている。山口百恵主演作を多数監督した「西河克己映画修業」、加藤泰監督の熱心な研究家鈴村たけしさんが編集協力した「加藤泰映画華」から「将軍と呼ばれた男 映画監督山下耕作」やポスター集はじめ、「日本映画カルト映画全集」シリーズ、2012年からは「ワイズ出版映画文庫」も発刊。「完本 石井輝男映画魂」「マキノ雅弘の世界-映画的な、あまりに映画的な」「映画監督増村保造の世界㊤㊦」「特技監督 中野昭慶」「新版 伊福部昭の映画音楽」など多彩。筆者とも交流のあった日活女優を鈴村さんが編集した労作「女優芹明香伝説」などいくらあっても書ききれないほど。岡田社長の映画への情熱があればこそ、世に出た「映画本」は10冊や20冊ではない。岡田社長! 30年は一里塚。これからも「映画本」を出し続けてください‼

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