秋の褒章 中井貴一さんら

政府は2日、「秋の褒章」を発表した。「ミニ文化勲章」といわれる紫綬褒章には、俳優の中井貴一さん(59)、脚本家の井上由美子さん(59)ら17人。学術研究、芸術、文化などへの功労者。社会奉仕活動に貢献があった緑綬褒章には「スーパーボランティア」の尾畠春夫さん(81)も選ばれた。今回の褒章は775人と27団体が受章した。
中井さんは『無念にも早世した父とともに受けさせていただきたい』と話す。父とは、中井さんが2歳の時、交通事故で亡くなった同じ俳優の佐田啓二さん(当時37歳)。故佐田さんは松竹の二枚目俳優として活躍。一大ブームを巻き起こした「君の名は」や小津安二郎監督の作品に出演。中井さんは『唯一、心がけてきたのは、あきらめないこと。その結果が今回のご褒美につながったのかと安堵してます』と話している。筆者はデビュー作の東宝「連合艦隊」撮影時、当時の東宝撮影所で田中友幸プロデューサーから紹介された。以降、インタビューや製作発表会見などで話した。松竹「壬生義士伝」東宝「記憶にございません」が代表作だが、若き中井貴一の純朴さが出ている松竹「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」のカメラマン助手役が印象に残っている。出演する作品への真摯な姿勢に敬服している。さらに高みをめざしてほしい。

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