政府は27日、令和2年度(2020年)の文化勲章を脚本家の橋田壽賀子さん(95)ら5氏に贈ることを決めた。文化功労者は映画監督・撮影監督の木村大作さん(81)、映画音楽も担当した作曲家三枝成彰さん(78)、山口百恵さんをプロデュースした音楽プロデューサー酒井政利さん(84)、「ゴジラVSビオランテ」映画音楽やゲームミュージックのすぎやまこういちさん(89)ら20氏を選んだ。文化功労者年金法施行令(昭和26年政令第147号)で定められた年金350万円が支給される。年金は終身で非課税。
橋田さんは今年百周年を迎えた松竹脚本部出身。映画からテレビドラマへ転身。代表作は、TBS「渡る世間は鬼ばかり」やNHK大河ドラマ「おんな太閤記」「春日局」など多数。筆者は「‐太閤記」を近大卒業後に見て、歴史に興味を持った。大作さん(こう呼ばせてください!)には、東宝「夜叉」(85年)ではじめて会い、筆者の親分である山下耕作監督の東映「夜汽車」「極道の妻たち 最後の戦い」「新・極道の妻たち 覚悟しいや」で撮影現場をつぶさに見た。監督よりも監督らしいキャメラマンで、ショーグン監督の信頼は相当なものだった。
文化勲章に橋田壽賀子さん|木村大作監督は文化功労者に
