航空業界が新型コロナウイルス禍であえいでいる。全日空の持ち株会社ANAホールディングス。21年3月期の連結純損益が5000億円に達する見込みであることが21日までに分かった。フランスで再び感染が拡大し終息が見えないなかで、同じ航空連合(アライアンス)のユナイテッド航空やアメリカン航空がそれぞれ3万人の人員削減を発表。香港のキャセイパシフィック航空は6800人を解雇予定という。日本航空も大幅な減収減益が予想され、両社の統合も視野に入ってきた。LLC(格安航空会社)はもっと経営が脆弱(ぜいじゃく)で危機的状況に変わりない。
そんな中でも、両社のマイレージクラブ会員はせっせと上級会員を目指して飛んでいる。飛行機好きの友人は「あと1000PP(プレミアムポイント)でダイヤモンドステータス獲得だ!」とスマホの予約画面を見せてくれた。先日、俳優の風間俊介がやはり熱心な「マイラー」で1日2回羽田‐沖縄・那覇を往復している姿に密着した番組を放送していた。筆者のまわりには2回どころかグループホテルに泊まり、数日間で日本の端から端まで飛ぶ猛者もいて、にぎやかなことである。ANAも「スター・ウオーズ号」ではなく、大ブームの「鬼滅の刃号」を飛ばせば、不況も乗り切れないか⁉
ANAHD通期5000億円赤字予想
