ようやく「ミッドウェイ」を見た

公開中のキノフィルムズ/木下グループ配給「ミッドウェイ」(監督ローランド・エメリッヒ)をTOHOシネマズ日比谷スクリーン11で見た。1946年12月、太平洋戦争劈頭(へきとう)ハワイ真珠湾攻撃から始まる。いきなりクライマックスのような激しい場面の連続。翌年5月、海戦史上初となる空母対空母決戦の珊瑚海海戦を経て、27日後に起きた「ミッドウェイ海戦」までCGを駆使し映像化した戦争大作。中国資本も製作に参加した。
真珠湾攻撃時、外洋に出て無事だった空母ヨークタウンが本作の主人公ではないかと思うほど、よく登場する。5月の珊瑚海海戦で大破し修理後、ミッドウェイにやって来る姿にアメリカ海軍の将兵が歓声をあげるも、零戦の攻撃を受け沈没する…。アメリカ側は情報部将校が活躍し日本側がミッドウェイ攻撃を意図することを見抜く。日本側は機動部隊の索敵がうまくいかず、虚を突かれ空母赤城、加賀、蒼龍三隻に続き飛龍も被弾する様子をアメリカ目線で描くが、決してすべて予想通りに展開せず、偶然がアメリカ側に有利に働いたと描く。「ああ、そうだったのか!」と画面を見ながらうなづいていた。日本軍が情報と兵站(補給)を軽視したことは歴史が証明している。歴史好き、戦争映画ファン必見!