松竹百年初ものづくしの奇跡と軌跡

日刊スポーツ芸能面で16、17、18日と3日連続で特集記事『松竹100年 初ものづくしの奇跡と軌跡』が掲載された。松竹映画のトップロゴマークはじめ、スチール写真も豊富に使い、大変読みやすい記事になっている。
16日「草創期編」は、「松次郎と竹次郎の夢 世紀を超えて」「女優輝かせ時代切り開く」「栗島すみ子 田中絹代 美空ひばり 岸惠子…」の見出しが目を引いた。創業者、白井松次郎翁と大谷竹次郎翁の双子の兄弟が125年前に創立した「松竹」は歌舞伎興行中心の会社だった。1920年には「松竹キネマ」を立ち上げ、蒲田撮影所を作り映画作りをスタート。大船撮影所を経て、現在は京都に「松竹撮影所」(大角正会長)が健在。数々の名作、監督、女優・男優が誕生。映画史に残る名作「東京物語」「砂の器」「男はつらいよ」シリーズやトーキー第一作「マダムと女房」、カラー第一作「カルメン故郷に帰る」を生む。17日「全盛期編」は「砂の器」の巨匠野村芳太郎監督の長男芳樹プロデューサー(71)が語る「大船撮影所物語」。18日「寅さんの時代」は69年公開「男はつらいよ」第一作にはじまり19年50周年・50作「お帰り 寅さん」までを振り返る好企画ばかりの3日間だった。要所要所で、大角会長(66)と芳樹氏が証言して、あの時は…をしみじみ感じた。