4Kで進化するウルトラセブン

9月13日㈰、NHK・BSプレミアムで「4Kで進化するウルトラセブン」が放送された。29日㈫から始まる「ウルトラセブン 4Kリマスター」放送開始記念の特番。ウルトラセブンはM78星雲からやって来て宇宙の侵略者や怪獣から地球を守る。地球人に扮した主人公モロボシ・ダン役の森次晃嗣(当時は浩司)、ヒロイン・アンヌ隊員役のひし美ゆり子(菱見百合子)らに満田かずほ監督が出演。16ミリフィルムを4KHDRにレストア(修復)した様子を紹介していた。驚いたのは、宇宙の星たちが黄・赤・緑色など色鮮やかに描かれていたこと。ハイビジョン化では再現できなかったことを4Kではポテンシャル(潜在能力)を引き出せることを証明した。
「ウルトラセブン」は1967年TBS系で放送。製作は円谷プロ。「ウルトラQ」「ウルトラマン」に続く特撮シリーズ。全48話。ただし、12話の「遊星より愛をこめて」(被爆星人スペル星人)は放送後に原爆反対団体から抗議を受け欠番にした。脚本に金城哲夫、佐々木守、実相寺昭雄監督ら新進気鋭のスタッフがひと味もふた味も違った映像を見せてくれた。筆者は当時、小学生。むずかしい内容もあったが、腕時計型のテレビ電話など未来も見せてくれたことは、現実に実現しており、その先見性は見事なものだった。