コラム|松竹のベスト7本

1976年(昭和51年)、松竹は11年前に京都撮影所閉鎖していたが、この年大船撮影所の従業員368人を326人に減らして経営合理化に取り組む(松竹百年史より)。そして大船撮影所の機構改革を実施して不振からの脱却を図るという、厳しい冬の年であった。その一環として大船の一部を他の業者に貸出し、撮影所を改築したが、その時“松竹映画ベスト7”をあげている。
この7本は、「マダムと女房」(1931年・昭和6年、監督五所平之助、主演田中絹代、渡辺篤、日本初のトーキー)▽「愛染かつら」(38年・13年、監督野村浩将、主演田中絹代、上原謙)▽「カルメン故郷へ帰る」(51年・26年、監督木下恵介、高峰秀子、小林トシ子、日本初のカラー映画)▽「君の名は」(53年・28年、監督大庭秀雄、主演岸恵子、佐田啓二)▽「東京物語」(同年、監督小津安二郎、主演原節子、笠智衆、東山千栄子)▽「男はつらいよ」(69年・44年、監督山田洋次、主演渥美清、倍賞千恵子)▽「砂の器」(74年・49年、監督野村芳太郎、主演加藤剛、丹波哲郎、島田陽子)で、いずれも松竹にとって一時代を画した作品であり、4K版上映やブルーレイ・DVD廉価版でのリリースを望みたいものである。

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