東映ch4か月連続「生誕90年深作特集」

現在、丸の内TOEI①で『デジタルで蘇る東映実録路線!』と題し「仁義なき戦い 頂上作戦」「同 完結篇」「県警対組織暴力」が絶賛上映中。そして、CS放送・東映チャンネルで7月から4か月にわたり「生誕90年 映画監督深作欣二」特集を放送。7月は「解散式」(1日・20時~ほか)「日本暴力団 組長」(2日・同)「仁義なき戦い 4Kリマスター版」(3日・同)「仁義なき戦い 広島死闘篇」(4日・同)「仁義なき戦い 代理戦争」(5日・同)の5本。8月以降も毎月5本の合計20本を堪能できる。
おすすめは「代理戦争」(73)。当時近畿大1回生、梅田東映で見た。立ち見で1日中場内のドアが閉まらなかったほど。日計1万人。ものすごい人気だった。菅原文太さん人気絶頂期の1本。シリーズ中の傑作。文太さんや深作監督が舞台あいさつに立った日も。劇場の上には東映関西支社があり、潜り込んで深作監督にサインをもらった。『せめて殺(と)ったれい! の気持ちを持ち続けよう』とサイン帳に書いてもらった。のちに俊藤浩滋プロデューサーに聞くと、第一作の前年、1972年の文太主演「現代やくざ 人斬り与太」「人斬り与太 狂犬三兄弟」はリアルな面白さがあり深作監督を起用したとうかがったことがある。この2作も傑作中の傑作である。