20年上期ヒット商品番付

日経MJ(日本経済新聞社発行)はさきごろ、「2020年上期ヒット商品番付」を紙面で発表した。映画関係では、東野前頭四枚目に「パラサイト 半地下の家族」(配給ビターズ・エンド)が入ったのみ。敢闘賞に「リモート制作映画」。恒例のヒット番付は日経MJが消費動向や世相を踏まえ、売れ行き、開発の着眼点、商業構造や生活者心理に与えた影響などを総合的に判断したもの。「東・西」は大相撲にならい東方が西方より格上であることを示している。
東の横綱は「オンライン生活ツール」で、在宅勤務、友人との交流でビデオ会議システム利用が広がる。パソコン用カメラ、詠唱ディスプレイなど好調。大関は「応援消費」、関脇「無観客ライブ」、小結「手渡しなし宅配」と三役。前頭筆頭は「日本コカ・コーラ『こだわりレモンサワー 檸檬堂』」で居酒屋の味を再現し、一時出荷停止も。八枚目に「恋はつづくよどこまでも」が入った。新人看護師と医師の恋愛を描くTBSドラマ。最終回の無料見逃し配信は同局歴代一位。
西の横綱は「任天堂『あつまれ どうぶつの森』」。無人島での生活を楽しむゲーム。大関は「おうちごはん」、関脇は「テークアウト」、小結は「湖池屋『プライドポテト』」の三役。前頭筆頭は「生鮮ネットスーパー」。