コラム|日本ヘラルド映画の仕事

10月7日(土)に開かれる第17回ヘラルドOB会の案内が届いた。谷川健司著「日本ヘラルド映画の仕事‐伝説の宣伝術と宣材デザイン‐」(パイインターナショナル)が発売され1年。あちこちで「いい本だね」と話題が絶えない。『ヘラルドの歴史を形として残したのだけれど協力してもらえないか』と監修の原正人氏が谷川氏に連絡したのは、角川に買収されたヘラルドが角川映画と合併し、その名前が完全に消えた2006年のこと。つまり、この本は10年がかりの仕事ということになる。原氏は『ほとんど半世紀に及ぶヘラルドの歴史を、その多彩な作品群でたどってくれたこの労作は、我々ヘラルドで育った人間たちの青春の証しであり、それぞれの歩んだ軌跡そのものといってもよい。面白い会社だった』『今思えば、それも昔“古川勝巳”という人間に魅せられ、惹き寄せられた人々が繰り広げたマジックの中の出来事だったように私は思えてくる。万年映画青年で、お客様第一主義の人でもあった古川さんは、「志だけじゃメシは食えんでよ」と言う一方、質にこだわりながら志半ばで倒産に至った独立プロの「映画は観客の心を打ってなんぼ」の精神も深く理解していた。ヘラルドの心意気の根底には、両者のハイブリッドがあったのだろうと思っている』と書いている。