今だからこそ「復活の日」!

角川映画「復活の日」を久しぶりに見た。映画専門のCSチャンネル「ムービープラス」が5月6日と11日放送したからだ。ノーカット版で、2時間36分。深作欣二監督の演出はオーソドックスで、昭和55年(1980)6月28日公開。英語タイトルは「VIRUS(ウイルス)」。細菌兵器「MM―88」が世界中に巻き散らかされ、人類はほぼ死滅する。これは現在の世界中に当てはまる物語ではないかーーSF界の巨人、小松左京が「日本沈没」に続き世に問うた問題作の映画化なのだ。
映連の映画統計によると、同年の配給収入(興行収入ベースの統計は2000年から)ベスト3位で、24億円を稼ぎ出した。東宝配給。当時、音楽はテオ・マセロと宣伝していた。クレジットを見ると、主題歌作曲はご当人だが、映画音楽は全編にわたって羽田健太郎作曲。そして、なにが凄いかというと、セリフはほぼ英語で、最近再び脚光を浴びている草刈正雄が立派に演じ切っている。ラストシーンはオリビア・ハッセ―に会うため、アメリカから中南米を歩き、パタゴニアで再会するまでを壮大なスケールで描いている。当時、マチュピチュ遺跡のことはわからず、40年ぶりに見て、現在の世の中を予言するような原作を書いた小松氏に敬意を表したい。4Kデジタル上映や再放送を望みたい。

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