大林監督「ふりむけば愛」放送

さる4月10日亡くなった大林宣彦監督の劇場用映画第一作は「HOUSE ハウス」(77)。プログラムピクチャー大好き人間(筆者)は毎週東宝はじめ、東映、松竹の封切館へ通い、学校の時間割は書かずとも朝昼晩と見る映画の「時間割」はせっせと作った。7月30日公開の東宝「HOUSE ハウス」の同時上映は山口百恵・三浦友和主演映画「泥だらけの純情」(監督富本壮吉)で、モモトモ映画絶頂期の1本。どちらかといえば、そっちを見に行くつもりだったのだろう。映画館を出たときはまったく反対で「ハウス」にKOされた。
当時の封切りリストを振り返ると、前後の番組は大ヒットした「八甲田山」(監督森谷司郎)で、次が「獄門島」(監督市川崑)。続いて岡本喜八監督が三浦友和を起用した「姿三四郎」、篠田正浩監督の「はなれ瞽女おりん」のあとが、早くも大林監督の二作目「瞳の中の訪問者」。手塚治虫の「ブラック・ジャック春一番」が原作。脚本は「ふりむけば愛」のジェームス三木。同時上映は「出発 たびだち3人娘・涙の卒業式より」。年末はモモトモ映画「霧の旗」と「惑星大戦争」二本立て。大林監督はCM監督としてグリコ「ポッキー」で二人と仕事しており、翌年夏の「ふりむけば愛」となる。CS放送衛星劇場でタイミングよく29日夜放送される。必見!