いまなぜか「法隆寺」ブーム

いつも寄るJR有楽町駅前にある三省堂書店有楽町店で、雑誌「時空旅人」(㈱三栄発行)3月号特集の「法隆寺 遥かなる旅路」の大きな見出し文字に目がとまった。元日朝にNHK総合で放送していた「国宝へようこそ 第一集・法隆寺」を思い出した。大阪の新聞記者時代、人生の師に出会う。こちらは映画のジャンルに「宗教映画」があると言っただけなのに即座に反応された。太田信隆師。当時はNHK記者。同じ大阪市役所担当だった。本職は浄土真宗本願寺派の誓興寺住職で「それでは飯を食えまへんのや」と語り、くだけた物言いに魅せられた。
人生の師、太田住職のお寺は、法隆寺のすぐ近く。寄るたびに法隆寺へ出かけた。金堂(国宝)の釈迦三尊像(同)と夢殿(同)の救世観音像(同)は見るたびに微笑んでもらっている感じがする。筆者だけではなく万人に微笑みかけているのだが、いつもそう思えてしまう。聖徳太子の発願で建立された法隆寺。ふたつの仏様も太子の顔や身体を写したといわれている。今年は「日本書紀」編纂1300年記念イヤー。3月13日(金)から東京国立博物館本館で『法隆寺金堂壁画と百済観音』展が開かれる。昭和24年焼失した壁画の模写、焼失後に再現された原画や百済観音像を見てみたいと感じた次第である。

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