松竹「お帰り 寅さん」大ヒット

寅さん大ヒット! 松竹の代表作「男はつらいよ」シリーズ22年ぶりの新作「お帰り 寅さん」(監督山田洋次)が12月27日公開され、1月7日までの12日間に67万1769人動員、興行収入8億2千万円を稼ぎ出した。主演は渥美清。シリーズ42作「ぼくの伯父さん」から車寅次郎のおい満男(吉岡秀隆)が前面に出て、恋人イズミ(後藤久美子)とのやり取りを描いていたが、22年という時間が過ぎ、作家とUNHCR職員という別々の人生を送っていた二人が再会。話が進んでいくうちにタイトルの意味がわかってくるという展開だ。焦点は二人に当たっているが、亡くなった妻との間に生まれ中学生になった娘はじめ、母さくら(倍賞千恵子)ら健在のレギュラー陣ががっちり脇を固め、歴代マドンナも登場しているからよどみなくラストシーンまで安心して見ていられる。さすが山田洋次監督なのだ。
大ヒット絶賛上映中の丸の内ピカデリーをのぞいた。売店で売られているパンフレット(1200円)は完売し、補充を待っている状態という。年末年始のテレビは、シリーズの名作たちが続々と放送され、日本中が“寅さん一色”に染まっていた。ドラマ「贋作男はつらいよ」がNHK・BSで放送中でもあり、大阪の知り合いが「寅さん見てたら、石切さん(石切神社)映ってたで」と電話をくれた。

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