「小松左京音楽祭」開催

11月30日、成城学園澤柳記念講堂ホールで「小松左京音楽祭」(主催同実行委員会、共催㈱スリーシェルズ=西耕一代表取締役)が開催。超満員の盛況で、故小松左京氏ファンやSF小説や特撮ファンが詰めかけた。現在、世田谷文学館で開催中の「小松左京展-D計画-」協賛企画。樋口真嗣監督、元小松氏マネージャー乙部順子さん、東宝映画研究科高田雅彦氏、ピアニスト武石玲子さん、司会は映画の著作多数の小林淳氏が舞台に立った。
第一部は、小松氏作詞・作曲による男声合唱曲からはじまり、映画「ゴジラのテーマ」、冨田勲作曲のテレビドラマ「宇宙人ピピ」主題歌、映画「エスパイ」(音楽平尾昌晃・京建輔)、「小松左京のヴィオラ」はオーケストラ団長の伊藤美香さんが演奏、映画「さよならジュピター」組曲(羽田健太郎作曲)と杉田二郎による挿入歌「さよならジュピター」(作詞小松氏)。第二部は、ラジオドラマ(田中正史作曲)、映画(佐藤勝作曲)、テレビドラマ(広瀬健次郎作曲)の「日本沈没」音楽、TV主題歌「明日の愛」を五木ひろしが登場して熱唱した。演奏は松井慶太指揮のオーケストラ・トリプティークと金属恵比須。故広瀬氏の音楽が披露されるのは稀有で、あらためて広瀬音楽を見つめ直したい。映画版の佐藤勝サウンドは圧倒的な迫力だった。