先週土曜日(16日)、NHK総合で放送中の土曜ドラマ「少年寅次郎」が5回連続の最終回を迎えた。12月27日㈮公開の松竹配給「男はつらいよ お帰り 寅さん」(監督山田洋次)は22年ぶりに製作されたシリーズ第50作にして最新作。主演はご存知、車寅次郎こと渥美清。その寅さんの少年時代を描いたのが「少年寅次郎」。主演は義母・光子役の井上真央なのだが、幼児時代を藤原颯音、少年時代を井上優吏がそれぞれ演じて名子役ぶり。
「少年寅次郎」は、山田監督の「悪童 小説寅次郎の告白」(講談社刊)が原作。脚本岡田惠和、音楽馬飼野康二、語り原由子のスタッフ。配役は前記の三人に、だめな父親に毎熊克哉、おいちゃんに泉澤祐希、おばちゃんに岸井ゆきの、御前様に石丸幹二が扮して、のちのそれぞれの雰囲気を出していた。なにより、小っちゃい寅ちゃんをまるで渥美さんの子どもが現れたみたいに生き生きと演じた藤原少年に「はなまる」を贈りたい。左眉毛に大人の寅さんと同じ位置につけぼくろをしていよいよそっくり! もう見られないのは残念。226事件の前日あたりに、くるまや店先に捨てられた赤ちゃん。光子はわが子のように育てやがてさくらが生まれる。しかし実の父親とはそりが合わずに家出する少年寅次郎であった。続きはご存知の通り…。
土曜ドラマ「少年寅次郎」ロス
