11月10日、NHK-BS1で「是枝裕和×ケン・ローチ 映画と社会を語る」を見た。10月の放送を見逃していたので録画した。是枝裕和監督(56)は昨年「万引き家族」(配給ギャガ)でカンヌ国際映画祭パルムドールや日本アカデミー賞最優秀作品賞など耀いた今や日本映画を代表するひとり。一方のケン・ローチ監督(83)も16年「わたしは、ダニエル・ブレイク」で二度目のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたイギリス映画の老巨匠である。そんな二人は描くことが似通っていることからお互いに尊敬しあう仲。是枝監督は「侯孝賢監督と並んで師匠です」と公言する師弟の間柄なのだ。
そんな二人がロンドンで再会、対談した。是枝監督はローチ監督を「自分が監督デビューをして、映画作りを始めたとき一番指針になった。世界をどう見つめていくか。その中でどう人を描いていくか。憧れ以上の存在」と絶賛。またローチ監督も是枝演出に興味津々で撮影スタイルを熱心に聞いていた。是枝監督最新作「真実」(配給ギャガ)は現在公開中。ローチ監督の最新作「家族を想うとき」(配給ロングライド)も過酷な労働条件を強いられる宅配ドライバーの家庭崩壊を描いている。12月13日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館などで公開。
是枝裕和×ケン・ローチ
