ハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督「ブレードランナー ファイナル・カット」(配給ワーナー・ブラザース映画)のIMAX版を池袋のグランドシネマサンシャインで見た。日本最大のスクリーンに映し出された映像と音響に圧倒された! 38年前とは思われない映像から語らねばならない。冒頭、「2019年11月 ロサンゼルス」のクレジットに驚く。2か月後の設定なのだ。空飛ぶ車などまだまだ追いついてはいないが、いつも薄暗い世界観は、前作「エイリアン」や後の大阪が舞台「ブラックレイン」に通じる。
ハリソン扮するリックは人造人間レプリカントを見つけて殺すブレードランナーだったが、再び当局の強制的な指令で復職し、市中でも平気で逃げ回るレプリカント相手に撃ちまくる。人造人間はタイレル社が製造。社屋は巨大なピラミッド型。IMAXの超大型画面ではこの建物の細かな窓の大きさまでつぶさに見せてくれる。さらにサラウンドの大音響、全編に流れるヴァンゲリスの音楽もすばらしい。本編が終わりエンドクレッジト出た瞬間、38年間のモヤモヤが払拭。ピコピコというコンピューター音楽の合間にティンパニーの音色が現れる。どの映画のどの場面だったかずーっと思い出せなかったのだが、ヴァンゲリスの音楽だったと納得した次第。19日まで。
IMAX「ブレードランナー」
