来年の十三代目市川團十郎白猿襲名を記念して東京・日本橋高島屋で「市川海老蔵展」(主催同展実行委員会・松竹)が21日から始まり連日熱心なファンが詰めかけている。筆者は23日観覧。会場入り口には、海老蔵直筆サイン入りの「あいさつ」が観客を出迎える。『十一代目海老蔵として最後の展覧会でございます。海老蔵襲名から十五年、歌舞伎と向き合った集大成として様々な海老蔵の姿をご覧いただける機会を得たことは、幸せなことだと感じております。平成を海老蔵として鍛錬し、令和を團十郎としてさらに高みを目指すわけですが、江戸時代から続くこの大名跡を襲名するということは日本の伝統文化を継承するということでもございます。(中略)この上は、己の命の限り、懸命に歌舞伎を生きて参りたいと思っております』。
会場では、「成田屋360年の歴史」「歌舞伎十八番」「新たなる歌舞伎への挑戦」「海老蔵の家族への思い」から「本展撮り下ろしインタビュー映像」まで海老蔵ファン、歌舞伎ファンならずとも興味深い展示物がずらり。歌舞伎座の楽屋をそのまま再現したコーナーは列ができるほどの人気。そして来年八代目新之助を襲名する息子勸玄とのふれ合いなどプライベートな部分も披露している。入場料は一般千円など。9月8日(日)まで。
「市川海老蔵展」好評開催中
