稀有なトップスター・紅ゆずる

宝塚歌劇団は今年105周年。100周年ブームを維持し、連日大入りを続けている。19日は本拠地・宝塚大劇場で星組男役トップスター紅ゆずると娘役トップ綺咲愛里のさよなら公演「GOD OF STARS-食聖-/エクレール ブリアン」千秋楽で、恒例となっている「さよならショー」では、もう一人のキャラクター・紅子さんが登場した。もちろん紅の早替わりなのだが、これまでにない演出でファンは大喜び。紅のコメディーセンスは定評のあるところだが、紅が大阪出身ということで、わかってもらえるかもしれない。
サヨナラショーでは、コメディーキャラを確立したミュージカル「ザ・スカーレットピンパーネル」主題歌「ひとかけらの勇気」を熱唱した。客席に真っ赤な薔薇を投げ入れるなどファンサービスも。最後の大劇場の大階段を黒の紋付きと緑の袴姿で降り、あいさつした。カーテンコールは6度に及び、「もう(涙で)顔がぐちゃぐちゃです!」と話せば、客席からはファンが「そんなことないで!」のかけ声。最後の最後までお笑いで幕を閉じた格好。東京宝塚劇場公演は9月6日から10月13日まで。同日付で退団する。千秋楽はライブビューイングがあり、隣りのTOHOシネマズ日比谷はじめ国内シネコン73サイトや台湾、香港へも中継されることが決まっている。