コラム|俳優と世襲の問題

中井貴一(佐田啓二)、東野英心(東野英治郎)、寺尾聰(宇野重吉)、佐藤浩市(三國連太郎)、緒形幹太・緒形直人(緒形拳)、田村正和・田村亮(阪東妻三郎)、長門裕之・津川雅彦(澤村国太郎)、北大路欣也(市川右太衛門)、松方弘樹・目黒祐樹(近藤十四郎)など。カッコ内はいずれも父親である俳優名である。
国会で世襲議員の賛否をめぐって論争が起きていることに因んで、映画や舞台における二世俳優について考えてみたのだが、こちらは政界と違って、そんなに甘くはない。女性タレントの場合は、このごろテレビでやたらと母親が女性であったことなどを売りものにすることが多い。テレビに露出するだけでアイドル顔をされるのは、あまりいただけないし、実力のほどは未知数で、テレビ側も母親の名前を利用しようという目的がみえすいている。
ただし男優の場合は、単に世襲といっても実力を伴わないと、成功はおぼつかない。演技者として認められるかどうかは、出演のタイミングをつかまえて、努力を重ねる他に方法がないようである。(名文再見シリーズ)

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