男性向けのカルチャー・ライフスタイル雑誌「pen」(CCCメディアハウス発行)6月1日号の特集『日本映画を語れ』がおもしろい。巻頭は「映画を牽引する、3人の監督が伝えたいこと」では、周防正行監督・東映「カツベン!」、黒沢清監督・東京テアトル「旅の終わり世界のはじまり」、是枝裕和監督・ギャガ「La Vérité」(原題)にはじまり、「社会派ー現代の闇をえぐる、気骨ある映画が続々公開」とつづく。
「渥美清も登場する、待ちに待った寅さん最新作」は、年末公開の松竹「男はつらいよ お帰り 寅さん」を控え、「山田洋次監督が語った、名優・渥美清と寅さんのこと」や「フーテンの寅にまつわる、楽しきトリビア集」と全49作のパーフェクト・ガイドつき。
このほかにも、さまざまな企画が登場する。「VFXー監督山崎貴 大迫力のシーンを描き出す、最新技術と想像力」では東宝「アルキメデスの大戦」を特集し、山崎監督と組む白組のスタジオに潜入記事が興味津々。さらに「新興勢力ー配信や独立系の台頭で、業界が変わり始めた」もこれからの業界を予想する興味深い記事で、「商業映画デビューの近道となる、画期的コンペ」「クラウドファンディングで、次々と生まれる意欲作」など次世代映画誕生の秘密を探っている。
pen「日本映画を語れ」
