コラム|京マチ子さん、D・デイさん逝く

日本映画全盛期に大映(現KADOKAWA)を背負った看板大女優、京マチ子さんが12日心不全のため、都内の病院でなくなった。95歳だった。今春、その大映時代の名作を上映する「京マチ子映画祭」が開かれたばかり。上映パンフレットには自筆で「只々感謝しております。本当にありがとうございました」とメッセージを寄せていた。今となっては惜別の辞となった。黒澤明監督(羅生門)、溝口健二監督(雨月物語)、小津安二郎監督(浮草)、成瀬巳喜男監督(あに・いもうと)に出演し、四大巨匠作品に出ている数少ない名優のひとり(同じく山田五十鈴、香川京子がいる)。
筆者の京さん封切り映画館体験は少ない。マキノ雅弘監督の大映京都で撮った「玄海遊侠伝 破れかぶれ」(70)からで、山本薩夫監督がどす黒い政界を暴いた「金環蝕」(75)の首相夫人役が迫力あり印象的。さきごろKADOKAWAからブルーレイがリリースされ再見したが、迫真の演技が凄かった。
一方、ハリウッドを代表する金髪女優のひとり、ドリス・デイさんも13日、肺炎のためカリフォルニア州の自宅で亡くなった。97歳だった。アルフレッド・ヒッチコック監督の「知りすぎていた男」(56)で歌った「ケ・セラ・セラ」は大ヒット。アカデミー歌曲賞を受賞した。おふたりに合掌。

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