コラム|ショーケン萩原健一の死

平成時代が終わりを告げようとしている時、個性派の映画人が相次いで亡くなっている。先日、ロックンローラーで映画俳優やプロデューサーの内田裕也さん(享年79歳)の訃報を聞いたところだったのに、3月28日深夜には「ショーケン死す」「萩原健一さんが急死。死因はGIST=消化管間質腫瘍」とスマホに続々と速報の表示が出た。68歳だった。
ショーケンのいたザ・テンプターズではボーカルを担当。アイドル的存在だったが、表情が豊かで将来性を買われていた。筆者は当時、沢田研二さんの音楽監督的な存在だった大野克夫さんや昨年亡くなった井上堯之さんと近しかったことや神代辰巳監督とは師弟の関係でもあったことからショーケンとは現場で顔を合わせていた。助監督志願から俳優になったが、神代監督とのコンビ第一作「青春の蹉跌」(74)でキネマ旬報ベストテン主演男優賞、黒澤明監督のオーディションに受かり「影武者」(80)では武田勝頼を熱演、芸風が変わったといわれた「居酒屋ゆうれい」(94)で報知映画賞主演男優賞といつもスポットライトを浴びてきた。明暗の暗の部分は他に譲ろう。ショーケンがいなければ、堯之さんの映画音楽の数々も生まれなかったし、TV「太陽にほえろ!」(萩原はマカロニ刑事で出演)での大野さんのテーマ曲も世に出なかった。合掌。

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