コラム|内田裕也という“巨人”

ロックンローラーの内田裕也さんが17日、肺炎のため亡くなった。79歳。妻の樹木希林さんに昨年9月先立たれて、後を追うように旅立った。親分肌でキップのいい態度は、てっきり関東人かなと思い込んでいた。生まれは兵庫県、大阪府堺市育ち。バンドボーイからロカビリー歌手、ブルージーン・バップスのリーダーなどを経てロックンローラーの道へ。
また、映画へも関心が高く、数々の映画に出演・主演。名声を高めたのは。1980年代に自らプロデュースした「水のないプール」(82)「十階のモスキート」(83)「コミック雑誌なんかいらない!」(86)の主演三作ではないだろうか。みんなヒットし「コミック」は自身の「キネマ旬報」主演男優賞を獲得した。
「水のないプール」は中村れい子、「十階」は崔洋一監督、「コミック」では滝田洋二郎監督をそれぞれ抜てきした。音楽は、今や映画「名探偵コナン」音楽担当として不動の地位を築いた大野克夫氏がシンセサイザーのみで作曲・編曲・演奏。独特の音楽世界を作り上げた。「裕也さんから直接頼まれたんだよ」とは大野氏から聞いた話。もう1本「エロチックな関係」(92)もあるが、別のプロデューサー。音楽界や芸能界が揺れている今こそいてほしかった人ではないだろうか。「シェキナベイビー」-をもう一度聞きたかった。

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