コラム|九州北部の豪雨大災害

七夕も終わり、梅雨明け間近かと思いきや5日から九州北部を襲った集中豪雨の凄まじさには息を飲んだ。被害者には1日も早い復興を祈るばかりである。映画の世界では大雨、津波、地震はパニック映画の基本。大都会が襲われるといえば、昨年の東宝「シン・ゴジラ」は究極の大災害シュミレーション映画だった。九州大災害は陸上自衛隊による行方不明者の捜索、氾濫した川から流れ出た流木の撤去やカレーの炊き出しに至るまで作業の連続だ。「シン・ゴジラ」も画面ところ狭しと活動していた自衛隊だが、1973年(昭和48年)末に東宝系で公開された「日本沈没」(監督森谷司郎・特技監督中野昭慶)でも同じような場面がいくつもあった。映画は日本列島が沈むのだが、洪水や逃げまどう住民たちの場面を森谷監督は丁寧に撮っていた。B班撮影はデビュー間もない木村大作キャメラマン。どうすれば助かるのか、どうすれば逃げられるのかを映画「日本沈没」は教えてくれている。