オレンジ色のニクい奴

わが国初の本格的タブロイド判夕刊紙「夕刊フジ」(産経新聞社発行)が2月25日、創刊50周年を迎えた。26日付同紙「永久保存版」によると、東京で誕生し、今や東京はもとより大阪はじめ全国で読まれている。当時、1部10円。現在は140円。「ZAKZAK」は公式サイトで、どこよりも早くデジタルの世界へ飛び込んだ先駆的なメディア。また「永久保存版」には、創刊号から2月発行の1面トップ記事まで再録されている。
昭和45年11月25日は「三島由紀夫割腹自殺」、47年2月28日「あさま山荘事件」、59年3月21日「グリコ社長誘拐事件」、60年8月13日「日航ジャンボ機墜落」までがモノクロ印刷だった。すべて何らかの形でのちに映画化。カラーページは昭和最後の1月7日「昭和天皇崩御」から。忘れもしない平成7年1月17日「阪神淡路大震災」、夕刊紙らしく20年6月3日にはスクープ「居酒屋タクシー」、23年3月11日「東日本大震災」、26年11月18日「高倉健さん死去」まですべて記憶に残っている。再録にはなかったが昭和の時代に「山口組・一和会戦争」がぼっ発。同じ新聞記者として夕刊フジ記者と一緒にスクープをわれ先にと取材した思い出がある。「永久保存版」は、「これからも独自の視点で時代を映し続けます」と結んでいる。