スタンリー・ドーネン監督

宝塚歌劇が好きになり、ミュージカル映画に対する見方が180度変わった。そんな宗旨替えした筆者に、VHSビデオやDVD・ブルーレイでいろいろ教えてもらったのが、ドーネン監督だった。第91回アカデミー賞授賞式直前になって訃報が飛び込んできた。21日(現地時間)、心不全で亡くなった。
オスカーつながりでいえば、第70回授賞式で名誉賞をプレゼンターのマーチン・スコセッシ監督からオスカー像を手渡されると、アービング・バーリン作曲「Cheek to Cheek」のメロディーに合わせて「天国にいるようだ。心臓がドキドキしている」と歌い、得意のタップを踊って見せた。スター勢揃いの観客席は大拍手で応えた。主演を務めたジーン・ケリーと共同監督した「踊る大紐育」(49)「雨に唄えば」(52)はあまりにも有名。54年に単独で撮った「略奪された七人の花嫁」はミュージカル映画初のシネスコ作品。俳優たちが横に飛ぶなど画面サイズを意識した振付は元振付師だけにさすが。“ハリウッドミュージカルの王様”と呼ばれた。オードリー・ヘプバーン主演「パリの恋人」(57)はオードリーが吹替なしの自身で歌っている唯一の作品。オードリーとは続いて「シャレード」(63)や「いつも2人で」(67)で組み、ヘンリー・マンシーニの音楽と合わさって快作となった。

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