コラム|2大巨匠が愛した女優たち

月曜発売「週刊ポスト」2月15・22日号のカラーページに「2大巨匠が愛したロマンポルノ女優たち」と題して、特集が組まれている。名花といわれた田中真理、宮下順子らが登場している。2大巨匠とは、神代辰巳監督と田中登監督のおふたり。日活以外でも神代監督は東宝「青春の蹉跌」「アフリカの光」、田中監督は東映「神戸国際ギャング」など手がけた。筆者は学生アルバイトのサード助監督と大阪ことば指導で、神代監督「濡れた欲情 開け!チューリップ」(75)、田中監督「(秘)色情めす市場」(74)についた。
両監督ともあまり口数は多くなかったが、神代監督はロケハン中に当時、梅田にあった日活関西支社で並んで座ることになり、「監督の長回しは、溝口健二監督の長回しとどう違うんですか?」と聞いた。監督は「そんな難しいこと聞くなよ」。ロケ宿では夕食後に芹明香と男優らと大広間であすのリハーサルを繰り返し、神代映画は俳優任せのアドリブ連発ということを否定したい。けっしてハプニング演出ではなかった。田中監督は撮影のオンオフがはっきりしていた。撮影中は主演の芹やスタッフを怒鳴り散らすが、終わればスタッフと一緒に銭湯へ出かけて和ませた。「きょうは大変だったな」など声をかけてもらい、疲れが吹っ飛んだことを思い出した。

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