コラム|黒澤満さんのこと

11月30日亡くなった黒澤満㈱セントラル・アーツ社長の通夜・葬儀告別式が6日と7日、青山葬儀所で営まれ、多数の映画人や俳優が焼香し手を合わせた。享年85歳。喪主は長男の純氏。葬儀委員長は多田憲之東映㈱社長が務めた。黒澤氏は早稲田大卒業後、日活㈱入社。梅田日活、日活撮影所長を経て東映グループ入り。「Wの悲劇」「ビー・バップ・ハイスクール」「あぶない刑事」シリーズなど手がけた。遺作は本年6月公開された舘ひろし主演「終わった人」(監督中田秀夫)だった。
筆者の一番好きなプロデュース作品は「最も危険な遊戯」(監督村川透、主演松田優作)。さる2月、音楽を担当した大野雄二さんと話す機会があった。「いろんな映画やテレビドラマの音楽やったけど、この映画は好きなようにやらせてもらったよ」と懐かし気に話していた。筆者は撮影所長時代に学生アルバイトのサード助監督と大阪ことば指導で「㊙色情めす市場」(監督田中登、74年)「濡れた欲情 開け!チューリップ」(監督神代辰巳、75年)に参加。撮影所でお見かけしていたが、雲の上の存在。それが、映画業界紙の世界に入って、謦咳に接するようになり監督、スタッフや出演者が始終事務所に出入りする姿を見て、本当に愛されている方なんだなあと感心した。合掌。(本文に葬儀告別式の本記)