コラム|樹木希林一家の全面広告

10月29日付朝日新聞と読売新聞朝刊にカラー見開き全面にわたって、さきごろ75歳で亡くなった樹木希林さん一家の家族写真が掲載されたのには驚いた。希林さんが孫の玄兎ちゃんをのぞき込むようなしぐさをして、真ん中には夫の内田裕也さんがどっしり構えている。娘の也哉子・本木雅弘夫妻と雅樂ちゃん、伽羅ちゃんが収まっている。右下に小さく「宝島社」とだけクレジット。同日付朝日新聞夕刊社会面に、同社が企業広告として掲載したものという記事が出た。記事の中で、宝島社は「あらためて『死』について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになれば」との意図から希林さんを起用した企業広告にしたと説明している。
広告の左上には希林さん語録が載っている。「絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから」「だいたい他人様から良く思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)」「迷ったら、自分にとって楽なほうに、道を変えればいいんじゃないかしら」「演技をやるために役者を生きているんじゃなくて、人間をやるために生きているんです」「代表作?ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの」。最後は「あとは、じぶんで考えてよ」で結んでいる。