コラム|樹木希林さんの至言

10月29日付朝日新聞などにカラー見開き全面にわたって、さきごろ75歳で亡くなった樹木希林さん一家の家族写真が掲載された。広告主の宝島社は「あらためて『死』について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになれば」との意図から希林さんを起用した企業広告にしたと説明している。
生前の言葉を再録。「自分は社会でなにができるか、と適性をさぐる謙虚さが、女性を綺麗にしていくと思います」「楽しむのではなくて、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやってけないもの、この世の中」「老人の跋扈(ばっこ)が、いちばん世の中を悪くすると思います」「病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ」「死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね」「“言わなくてもいいこと”は、ないと思う。やっぱり言った方がいいのよ」「こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ使ってください。出演オファーはFAXでお願いします」「このように服を着た樹木希林は死ねばそれで終わりですが、またいろいろなきっかけや縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれない」。