コラム|小松政夫が語る「健さん」

コメディアンで映画俳優でもある小松政夫が現在、東京新聞夕刊「この道」を連載中。18日付では「健さん」と題して、4年前に亡くなった高倉健さんの思い出を綴っている。映画では、東宝「駅 STATION」(81)「居酒屋兆治」(83)で共演。いずれも健さんに絡む重要な役柄を演じて印象に残る。小松はロケ地・北海道函館山のエピソードを書く。東京での仕事で現地入りが遅れ健さんにおわびする場面では、車を手前で降りて健さんに会うつもりが健さんの前で止まりわびると、健さんは「よろしく。あ、一ついかがですか。これは東京から取り寄せた塩豆大福です」と渋い声で勧め、小松が苦手な甘いものを食べ終わるなり「やっぱ、うまいもんはうまいっすよ」と決めぜりふ。
また、健さんはアルコール類を一滴も飲まないことにふれ、ロケセットの小樽にある小さな割烹旅館でのひとコマ。健さんは「今夜は小松さんに食事を差し上げたい」と招き、「さ、どんどんやってください」と酒を飲ませ、「聞くところによると、小松さんの宴会芸が面白いそうですね。今日は私に見せてもらえませんか」と言う。小松はご所望通りに動物模写、しらけ鳥、電線音頭を披露すると、健さん畳を転げまわるの巻き。小松は「あんな健さんの姿を見られてうれしかったなあ」。