コラム|東銀座あたりの映画興行街

9月6日、新宿ピカデリーで開かれた「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会は大きな反響を呼んでいる。一番の話題は寅さん渥美清の主演で50作目を製作することだ。42作目「ぼくの伯父さん」から、吉岡秀隆扮する満男がマドンナ役の後藤久美子を好きになる物語となり49作目「寅次郎紅の花」(95年)や97年に作られた「寅次郎ハイビスカスの花特別篇」はCGを使って寅さんを生きてるように再現した。もうひとり、シリーズの主役山田洋次監督は「ちょっと不思議な映画ができれば」と話す。本当はこの人がマドンナと思える妹のさくらを演じつづけた倍賞千恵子の言うように「さくらにとって寅さんは時々会っている」とか。来年が待ち遠しい。
大谷信義松竹会長はあいさつで「今年で入社50年目。1作目は銀座松竹で見ました」と発言。当時の映画館名簿によると、424席ある劇場で、松竹セントラル(1437席)と銀座ロキシー(206席)と一緒に現在の銀座松竹スクエアにあった。前松竹本社の所在地で、威容を誇った建物だった。松竹ホームページ「街の世界」から「松竹と街のつながり・東銀座地区」を参考にすると、歌舞伎の殿堂・歌舞伎座、新橋演舞場はじめ、東劇や銀座傑作座など一大興行街を形成していたという。