9月4日に日本列島を縦断し、日本海を北上した台風21号。各地に大被害をもたらしたが、世界最大の24時間稼働海上空港として有名な関西国際空港は暴風雨、高潮により水没、乗客や空港内で働く人たち約4000人が孤立した。さらに、燃料を運んでいたタンカーが関空と大阪府泉佐野市を結ぶ連絡橋を直撃して破壊した。関空は海外からの観光客ブームと国内最大のLCC(格安航空会社)ターミナルとして連日賑わっていた。またLCC同様に貨物便は国内最大級の物量を誇り、再開のめどが立たない閉鎖はわが国経済に大きな打撃になること必死の情勢。
映画・演劇など興行界に目を移すと、21号襲来前日の3日にJR西日本が終日運休と発表したため、シネコン・映画館は全館休業や午後休映など案内がスムーズにいきわたった。宝塚歌劇の宝塚大劇場は人気のミュージカル月組公演「エリザベート」が午後3時開演分と宝塚バウホール星組公演「NewWave! -星-」同2時30分開演分の中止を決めた。午前の部は通常通り公演を行った。星組男役トップスター紅ゆずる主演の梅田芸術劇場公演「サンダーボルトファンタジー東離剣遊紀」2公演は通常通り。道頓堀の大阪松竹座など大阪市内の劇場はそれぞれ公演を行った。USJは4日と5日休業した。
「関西国際空港」水没
