コラム|8月27日は「寅さんの日」

いまから49年前の昭和44年8月27日(水)は、松竹を代表する映画「男はつらいよ」(第1作)が公開された日。松竹はこの日を「寅さんの日」としている。以来、主演の渥美清さんが亡くなるまで48本製作。12年前、キネマ旬報1月上旬号は「男はつらいよ」ランキングを発表。当時はベストテン選考委員を務めていたこともあって、求めに応じ投票した。当時の筆者ベストワンは第29作「寅次郎あじさいの恋」(マドンナ・いしだあゆみ)で、寅さん惚れられるの巻。ゲストに十三代目の片岡仁左衛門が京都の陶芸家に扮していた。
現在は違う回答をするかもしれない。もう一度見直している途中の段階では第19作「寅次郎と殿様」(マドンナ真野響子・ゲスト嵐寛寿郎と三木のり平)か、第28作「寅次郎紙風船」(音無美紀子・小沢昭一)になりそう。「殿様」は執事役の三木のり平が絶妙の間で出る場面すべてが爆笑もの。「紙風船」はマドンナの夫役小沢が「俺が死んだら女房にしてくれ」と寅さんに哀願。音無は「犬じゃあるまいし」と反発するも…。同時に寅さんにつきまとう18歳の少女役岸本加世子も大好演! しかし、ではある。ドサ回り歌手リリーの浅丘ルリ子はシリーズ最多出演となる4本。最終作「寅次郎紅の花」まで出ている。第15作「寅次郎相合い傘」もよかったなあ。