コラム|映画祭と横浜市長

フランス映画は多様である。フランス映画祭で6月23日夜上映された「REVENGE リベンジ」は、配給のアルバトロスフィルムの表現を使えば『超過激ウルトラバイオレンス・スリラー?』。ヒロインは男たちに凌辱され、突き落とされるが、崖下の木に突き刺さりながらも死んでいなかった。当初色気だけが武器の女の子が、サバイバルの果てに美しい女性戦士に変身していく。映像センスは光るが、血糊と残虐描写の多さに驚く。すでにトロント、シッチェスなど世界のファンタ映画祭で話題を呼んでいる作品だ。
上映後、新鋭コラリー・ファルジャ監督を迎えたQ&Aに客席の初老の女性が手を挙げた。
『私は観る前、もしかしたら気持ちが悪くなるかもしれませんよと言われましたが、そんなことは全くありませんでした。クライマックスでヒロインが相手の男と一対一で対峙する場面には勇気が出ました』。その女性はプライベートで訪れていた開催市の林文子横浜市長だった。政治家のような人が褒めるはずのないジャンル映画に対して、このコメントには驚いた。林市長はこう続けた。『横浜市は来年もフランス映画祭を開催します。監督、ぜひ来年も来てください!』(髙)