コラム|映画アーカイブ・アンコール特集

4月1日新発足した「国立映画アーカイブ」(岡島尚志館長)は、開館記念式典や祝賀会が盛大に開かれ東京国立近代美術館フィルムセンター時代にくらべて装いも内容もグレードアップした。ゴールデンウイーク明けからは開館記念と題して「アンコール特集」が組まれて現在小ホールで好評開催中。昨年度上映作品から特に多数の観客が来たプログラムを上映。これからの予定は23日が86年「天空の城ラピュタ」(監督宮崎駿)。長年コンビを組んでいた色彩設計の保田道世さんを偲んで企画された1本なのだが、先日亡くなった高畑勲監督がプロデューサーを務めており、ダブルでの追悼企画アンコールとなった格好。
7月1日上映の「日本暗黒史 情無用」(工藤栄一)は68年1月「博奕打ち 総長賭博」(山下耕作)と東映系で二本立て公開された。三島由紀夫が「総長賭博」を「ギリシャ悲劇にも通じる構成。まぎれもない『名画』だと思った」と評し任侠映画の最高作となった。「情無用」は陰に隠れながらも映画ファンに愛された作品。このほか、戦前の原節子主演「東京の女性」(伏見修)や「歌舞伎役者片岡仁左衛門」6部作(羽田澄子)など12月まで組まれている。

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