4月11日付の日本経済新聞1面のコラム「春秋」で、「2001年宇宙の旅」(監督スタンリー・キューブリック)を取り上げている。日本公開はちょうど50年前の1968年4月11日(全米公開は4月6日)。東京はテアトル東京、大阪OS劇場で完全指定席・入れ替え制の上映。MGM映画が社運を賭けたシネラマ・70㍉超大作はクラシック音楽を全編に流して哲学的、難解などの評価も。当初、美術担当にキューブリック監督は漫画家の手塚治虫氏を指名したが、何年も日本を空けることはできないと、残念ながら断った。
手塚氏の代表作「鉄腕アトム」は15年前の2003年4月7日が誕生日とされる。「-宇宙の旅」で宇宙船が優雅に舞いながら宇宙ステーションへ到着したり、人工知能HALの反乱などの2年後に生まれた格好だ。アトムは10万馬力と記憶容量15兆8000億バイトの電子頭脳を持つ二足歩行ロボット。そのうえマッハ5で空を飛ぶ。21世紀初頭は夢の世紀といわれた。宇宙旅行や現代用語でいうなら「AI」(人工知能)で動く二足型ロボットはいつ現実のものになるのだろうか。
鉄腕アトムの誕生日
