吉永小百合主演「北の桜守」(監督滝田洋二郎)がいよいよ3月10日公開される。正月早々、完成披露試写会はじめ、「映画女優・吉永小百合」特集上映が東映系劇場で上映中と盛り上がりをみせている。中でも、2月25日付朝日新聞朝刊では見開きカラー特集ページには目を奪われた。吉永小百合と横綱白鵬、加えて元横綱大鵬の納谷芳子夫人が公開記念座談会で最新作のことを語り合っている。
さらに吉永がこれまで出演した120本の映画から自ら厳選した15本を語り下ろした『私が愛した映画たち』(取材・構成立花珠樹。集英社新書)が書店で平積みされ、よく売れているという。この本には今回の特集上映で高倉健と共演した「動乱」や“北の三部作”「北の零年」「北のカナリアたち」、もちろん最新作も登場する。第六章の「夢千代日記」は岡田裕介東映グループ会長のプロデュース。出世作「キューポラのある街」の浦山桐郎監督の遺作になった。「私にとっては本当に大切な恩師」と述べ「私生活では女性の母性本能をくすぐるようなところがある愛すべき方だったと思います」と心情を吐露しているのが印象的だった。
私が愛した映画たち
