コラム|市川右太衛門生誕111年

2月25日は市川右太衛門(1907‐99)の生まれた日。今年は生誕111年を迎える。戦前・戦後の時代劇スタートして活躍。東映創立時は片岡千恵蔵とともに“重役スター”として迎えられた。戦後初の忠臣蔵カラー映画「赤穂浪士」(昭和31年・1956年。監督松田定次)では大石内蔵助を重厚に演じた。次男は俳優の北大路欣也。
右太衛門は大阪市西区にある鉄工所に生まれ、芸事好きの両親のもと踊りを始めた。二代目中村鴈治郎(当時二代目扇雀)一座に入り、門閥ではない悲哀も味わい映画界に身を投じた。マキノプロ入りし、やがてスタープロのはしりである「右太プロ」を設立。奈良・あやめ池遊園地内には撮影所を作り、上本町から大軌(大阪電気軌道)に乗って奈良へ通った。通う電車の中で読んだのが佐々木味津三の時代小説「旗本退屈男」。以来、松竹~新興キネマ~大映~東映と会社は変われど退屈男の旗本早乙女主水之介を演じ続けた。
京都中京区にある「おもちゃ映画ミュージアム」(館長・太田米男大阪芸術大学教授)では生誕111年を記念した特別展(3月4日まで)を開催中。入館料500円。懐かしい映画ポスターがずらり並ぶ。誕生日の25日(日)には主演した無声映画「一殺多生剣」を解説付きで上映。1500円。要予約。075・803・0033。

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